20世紀に東西冷戦が終結し共産主義は敗れ、21世紀に入ると世界同時不況が起こり、生き残ったはずの資本主義も危うくなり始めていた。


遙か彼方のマイルス星に未来社会研究所はある。そして、世界中の政治、経済をコントロールしている。

地球の偵察から戻ったＪ氏はUFOから降り立ち、研究所へと向かった。（なるほど、そういうことだったんだ・・・？）


Ｊ氏は机に向かい、マル秘の未来計画書に目を通した。そこには、次のように書かれている。

1.国家間対立の終結。世界は一つになる。ただし便宜上、国家分権制度により統治する。

2.貨幣制度の終結。国家間はもとより、人間の競争という概念が終わり限りなく平等な社会となる。人間に、競争より助け合うことの重要性を気付かせる。

3.地球上の人間が存続可能な最小限の生産活動を、世界中で計画的に行う。必要以上の所有という概念がなくなる。結果として、存続可能な地球環境の維持が可能となる。


そういえば、21世紀には世の中からお金がなくなるという話を読んだことがあったが。しかしこの計画、あのロックミュージシャンの想像に似てる気もする。やはり、夢想なのか・・・。






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